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ご挨拶Greetings

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第57回日本定位・機能神経外科学会
会長 平林 秀裕
独立行政法人 国立病院機構 奈良医療センター 特命副院長

第57回日本定位・機能神経外科学会の開催にあたって

伝統ある本学会の第57回日本定位・機能神経外科学会を平成30年1月19日20日の両日に奈良にて開催させていただくことを大変光栄に存じております。

定位・機能神経外科は、手術を通して、ヒトの脳科学の発展に貢献する医療です。脳神経外科の黎明期には、盛んであったようですが、私が脳神経外科に入局した昭和58年頃には、教室では、ほとんど行われていませんでした。入局数年後に、振戦が定位脳手術で止まるのをみて「止まるんや」と思ったのが、定位脳手術との出会いです。それから第43回の本学会会長で恩師の榊教授の勧めもあり、スウェーデンのハリツ先生のもとに留学し、定位脳手術を学ばせて頂きました。当時は、ハリツ先生の師匠であるライチネン先生の後腹側淡蒼球術やベナビッド先生の視床下核脳深部刺激療法等により定位・機能神経外科手術に対する関心が高まり、科学技術の進歩とともに飛躍的に発展しつつありました。その後、神経画像技術は、脳室造影からCT、MRIへと進歩し、脳アトラスが無くても、個々の患者さんで、手術ターゲットを同定することも可能になりました。ディバイスの発展により、従来の脊髄や脳の破砕に代わって、不随意運動に対する脳深部刺激療法や痛みに対する脊髄刺激療法のように「刺激」による治療が行われるようになりました。この刺激術は、「神経機能の調節」による治療と捉えられ、ニューロモジュレーション療法と今日では呼ばれています。また電気刺激のみならず、痙縮に対するバクロフェン髄腔投与のように薬物で神経機能を調節する治療も含まれます。

その歴史はファッションの様であり、約30年前にパーキンソン病で淡蒼球凝固手術が提唱されたときは、一斉に淡蒼球手術が、その数年後に視床下核刺激が良いとなれば、全て視床下核刺激に、さらに精神合併症が多いからと再度淡蒼球刺激へと変遷したり、視床凝固術は侵襲が大きいので、刺激術が絶対かと思えば、超音波凝固なら刺激より良いというように、時代とともにその潮流は変わってきましたが、決して元にもどるのではなく「らせん階段」の如く発展してきました。それゆえ、先人の智慧を学び、多くの先生方の経験を共有し議論することは、定位・機能神経外科治療の発展には不可欠なことであり、学会開催は、意義深いものと考えます。

さて技術の進歩により定位・機能神経外科は、不随意運動、痛み、痙縮のみならず精神疾患へと適応が拡大され、治療方法も移植やBrain machine interfaceなど多様化し、医学的な治療戦略のみならず、倫理的配慮を含む、調和のとれた医療であることが求められています。また専門性の高い医療ですが、患者さんのQOLを高めるには、医師のみならず、看護、リハビリテーションや地域医療と相互理解に基づいた協力関係の構築が重要です。これらを実現するのは、正しく「和の精神」であり、本学会の主題を「和」とさせていただきました。ポスターは、少々斬新なデザインとなりましたが、伝統ある本学会を若い感性、バイタリティーで発展させてもらいたいとの願いをこめて作成しました。
「倭は くにのまほろば」
多くの先生方のご参加を、奈良医療センター、奈良県立医科大学脳神経外科同門一同、心よりお待ちしております。

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